06章08節…リンク属性付きのワークシートオブジェクトを作成する
(01)先ほど、このWord文書「見積送付状」に埋め込まれたワークシートの数値を変更しましたが、元のExcel表「見積計算表」は最初の状態のままの値になっています。
Excelへ切り替えて確認しましょう。
(02)[数量]は変わっていませんね。さて再び「見積計算表」をWordファイル「見積送付状」に貼り付けます。ただし「見積計算表」に修正があった場合には「見積送付状」に反映されるようにする予定です。とりあえずコピーしてからWordへ切り替えてください。
(03)ワークシートオブジェクトは、埋め込んだ時点で元の表とは別の表だと認識されます。次に学習するのは、「リンク属性付き」のワークシートオブジェクトの作成です。
元のExcel表が変更されたら、その変更がWord文書へ埋め込んだ表に反映されるように設定します。2ページ目の先頭行で[形式を選択して貼り付け]を使います。
(04)「リンク貼り付け」にすると、元の表の最新データを表示するようになります。
元の表のみで値が管理できるようになるのです。この形式でワークシートオブジェクトを作成しましょう。
(05)ワークシートオブジェクトが作成されました。この画像は、現在の「見積計算表」の状態を表示しています。さてここでExcelへ値を修正しに行きましょう。
(06)数量を「25,20,30,6」に修正しましょう。
修正後は上書き保存してWordへ戻ります。
(07)このリンク属性付きワークシートオブジェクトは、クリックして{F9}キーを押すと最新の状態になります(自動的に更新される場合もある)。更新してください。続けて枠線を消去します。ワークシートオブジェクトをダブルクリックしてください。リンク属性付きオブジェクトをダブルクリックすると、リンク元のファイル(見積計算表)のウィンドウに切り替わります。
(08)リンク元ファイル「見積計算表」に切り替わりました。[目盛線]を解除し、セルC6の値を「198,000」から「236,000」に修正してください。修正後は上書き保存してWord「見積送付状」に切り替えます。
(09)再び更新しますが、今度は{F9}キーではなく[リンク先の更新]を使います。リンク属性付きワークシートオブジェクトを右クリックし、[リンク先の更新]を押してください。
(10)2ページ目のリンク属性付きワークシートオブジェクトの値が更新されました。
(11)なお1ページ目のワークシートオブジェクトにはリンク属性を付けていませんでした。こちらは貼り付けた当時のデータが埋め込まれています。
貼り付け時にリンク元との関係が切断されたため、反映は一切なされません。