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06章02節…母集団の得点分布が正規分布に従っている場合の推定出現確率
(01)試験の結果や実験の結果などのように、「平均値近辺に値が集まっていて、平均値から外れた値の発生数が段々と減っていく母集団」の値発生率は「正規分布」に従うとされます。前述のヒストグラムをみると、この試験結果も「正規分布」に従っているだろうと推測されます。得点の結果が正規分布に従う場合、得点の出現確率は次のようになると推測されます。数値を覚える必要はありませんが、大体のイメージを把握しましょう。
- [平均点]~[平均点+標準偏差×1.0]の出現確率…約34.1%(偏差値50~60)
- [平均点+標準偏差×1.0]~[平均点+標準偏差×2.0]の出現確率…約13.6%(偏差値60~70)
- [平均点+標準偏差×2.0]~[平均点+標準偏差×3.0]の出現確率…約2.1%(偏差値70~80)
(02)以下は正規分布時のイメージグラフです。「0.0」は平均点を表しています。「1.0」は[平均点+標準偏差×1.0]です。ただし以下の確率は理論値にすぎないため、実際の結果とは大きく異なることもあります。ありえそうにない確率が算出されることもあります。