(1)セルH3にチーム「S1」の「平均・得点」を算出させます。
[E列内で「S1」の行を検索させ、発見したらそのF列の値を平均する]、という計算式を作成します。
(2)利用するのはAVERAGEIF関数です。
=AVERAGEIF(範囲,検索条件,平均範囲)
[範囲]には検索したい範囲を指定します。ここでは「E3:E12」になります。:
[検索条件]にはどんな文字列・数値を検索したいかを指定します。ここでは文字列「”S1″」を指定します。文字列は「”」で囲みます。
[平均範囲]には行が発見された場合の、平均対象としたい範囲を指定します。ここでは「F3:F12」になります。
以下の計算式をセルH3に作成しましょう。
=AVERAGEIF(E3:E12,"S1",F3:F12)
(3)セルH3にチームS1の平均得点が算出されました。
(4)今度はセルH6にチーム「B1/B2/B3」の「平均・得点」を算出させます。
[検索条件]には「Bで始まる/終わる/含む」のようなあいまいな条件を使用できます。
今回は「Bで始まる」とします。「”B*”」のように指定します。
半角の「*」はそこに何が入っても良いとされます。「ワイルドカード」と呼びます。
セルH6に以下のような計算式を作成しましょう。
=AVERAGEIF(E3:E12,"B*",F3:F12)
(5)セルH3にBで始まるチームの平均得点が算出されました。
(6)他のワイルドカード活用方法は以下の通りとなります。「*」は何文字でも可とします。「?」は1文字のみとします。
指定方法 | 意味 | 例 |
---|---|---|
B* | Bで始まる | BG1,B7 |
*B | Bで終わる | SAB,9B |
*B* | Bを含む | YBA,B15,DB |
B? | Bの後に1文字 | B4,BF |
?B | Bの前に1文字 | 4B,FB |
?B? | Bの前後に1文字 | SB5,6BU |
(7)最後はセルH9に、D列の年齢が「60以上」である人の「平均・得点」を算出させます。
[範囲]はD3:D12となります。
[検索条件]は「”>=60″」のように指定します。「>=」は半角です。
以上・以下を指定する際は条件を「”」で囲みます。
セルH9に以下のような計算式を作成しましょう。
=AVERAGEIF(D3:D12,">=60",F3:F12)
(8)完成しました。
(9)[検索条件]における以上・以下の採用には以下の記号を用います。
記号 | 意味 |
---|---|
>= | 以上 |
<= | 以下 |
> | より大きい |
< | より小さい |
<> | 等しくない |