§01-01…Webページ作成を学習しよう・前書き – オンライン無料パソコン教室

§01-01…Webページ作成を学習しよう・前書き

この講座は「ホームページ・ビルダー」「Dreamweaver」などのホームページ作成ソフトを用いてホームページを作成した経験がある方を対象にしています(もちろん、この講座で初めてホームページ作成を学習されても問題ありません)。

初めてのホームページ作成ならば、ホームページ作成ソフトのみで完成させるのが一般的でしょう。ホームページ作成ソフトは使いやすく、ワープロ感覚で自由にページレイアウトができるはずです。

ただ元来ホームページ(Webページ)とは、HTMLと呼ばれる言語で記述されている文書・データです。HTMLの作成・編集はメモ帳などのテキストエディターで可能です。全てのWebページはHTMLで記述する必要があります。ではホームページ作成ソフトは、何をしてくれるソフトなのかと言うと、ユーザーがワープロ感覚でデザインしたページを、HTMLに変換してくれるソフトなのです。

ですから、ホームページの作成時には、もちろん作成ソフトを利用してもよいのですが、メモ帳を使って直接HTMLを作成・編集しても良いのです。実際に、上級者はソフトの機能とHTMLの操作を併用してページを作成しています。作成ソフトだけで作るよりも、HTMLの構造・特徴を理解して作ることにメリットがあるからです。

最大のメリットはHTMLを理解することで、検索エンジンに対してより高度な対応ができるという点です。あるキーワードで検索されたときに、あなたのページをより上位に表示させたいと言う場合には、HTMLを理解している必要があるのです。この手法を「SEO」・「検索エンジン最適化」と言いますが、SEOにはHTMLの理解が欠かせません。

2番目のメリットは「アクセシビリティ」に関する点です。

Webサイトを見ている人はあなたがサイト・ページ作成しているコンピューターと同じ種類のコンピューターを使っているとは限りません。Macを使っているかもしれませんし、スマートフォンやタブレットPCを使っているかもしれません。ブラウザーも、IE(Internet Explorer)以外のものを使っているかもしれません(FirefoxやOpera、Google Chromeなど)。ひょっとしたら音声ブラウザー(ページ内の文字を音で読み上げるブラウザー)を使っているかもしれません。ディスプレイのサイズも不明です。巨大なディスプレイを使っているかもしれませんし、小型ディスプレイを使っているかもしれません。

閲覧者の環境は不明ですが、様々な環境に対応するサイトを作るべきでしょう。できるだけ沢山の環境の人に受け入れられるか、という観点を「アクセシビリティ」と言います。高いアクセシビリティを持つページは、作成ソフトだけではできません。HTMLを理解している必要があるのです。

このように、より高度なWebページを作成するには、HTMLへの理解が必要です。この講座では標準のHTML規格であるXHTMLを使ったWebページ作成を学習します。合わせてXHTMLで作成した文書に高度なデザインを適用させるCSSについても学習します(ちなみに次世代規格は「HTML5」になる予定です)。

なお、「XHTMLとCSSで正しいWebサイトをとにかく作成できるようになる」ことがこのカリキュラムのテーマなので、必要最低限の知識の学習にとどめ、難解な説明をできるだけ省きました。カリキュラム終了後はXHTML・CSS・SEOに関する書籍をぜひ一冊読んでみてください。

またHTMLとCSSを編集する上で、上書き保存({Ctrl}+{S})とコピー({Ctrl}+{C})と切り取り({Ctrl}+{X})と貼り付け({Ctrl}+{V})のショートカットキーの使用は必須です。使いこなしてください。

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